岐阜市の水道水・塩素

 ドメーヌヒサマツ醸造所では、タンク等の洗浄に水道水を使用しています。

 日本の水道水は、水道法により、消毒のため蛇口時点での残留塩素濃度が0.1mg/L以上になるよう定められています。また、水質管理目標設定項目の中で、においや味といった観点から、1mg/L以下という目標値が設定されています。

 岐阜市は清流長良川畔に発達した都市で、地下水は良質で、豊富であり、そのまま飲み水として利用されていましたが、現在は長良川畔に浅井戸を造り、伏流水を水源として水道水を供給しています。岐阜市の18カ所の水源地の内、ドメーヌヒサマツ醸造所は雄総水源地のブロックに位置します。雄総水源地では、水道法に従った次亜塩素酸ソーダの添加に加え、紫外線処理による殺菌も行われています。

 岐阜市の水道水の遊離残留塩素濃度は、平均0.315mg/Lです。0.4mg/L前後から人が感知できるといわれていますので、高い濃度ではありません。

 岐阜市は昭和60年4月に旧厚生省により水道水のおいしい都市(人口10万人以上で市民の大部分がおいしい水道水を利用できる都市)の32都市に選定されるとともに、主な水源である長良川は環境省の名水百選にも選ばれています。

 

 塩素と聞くと、トリクロロアニソール(C7H5Cl3O)を思い浮かべて身構えてしまいますが、そもそも塩素は、人間に必須のミネラルであり、塩NaClとして身近に存在しています。また、水道水を使用するといっても、洗剤で洗浄後、洗い流すことにのみに使用し、その後十分に水切りを行うので、タンクに残留する水道水は極々僅かです。

 心配はご無用ということです。

(2024/1月)