ワインに加工する正味の作業はブドウ自身と野生酵母が担当しています。
造り手の作業はモノの分離と移動のみです。
亜硫酸・人工選抜酵母等、ブドウの房以外は何も加えません。
① 収穫
ブドウの房を切り離し、拙い病粒や青粒を落としながら、収穫カゴに集めます。
暑く火照ったブドウを、その日のうちに冷房の効いた醸造所に運び入れます。
② タンク投入
二酸化炭素を満たしたタンクにブドウを全房のまま、潰さないように投入します。ブドウと二酸化炭素で満たされたタンクを密閉します。
③ 発酵前マセラシオン(醸し)
嫌気呼吸(代謝異常)を誘導し、有機酸レベルを高く維持します。非追熟型であるブドウの追熟と言えるかもしれません。
④ 破砕
ブドウを圧し潰し、果汁を出します。全体が果汁に浸るまで潰します。
ブドウは弾力があり、なかなか潰れないので、ポリエチレンの丸棒を利用し、この棒に体重をかけて潰します。
種子を潰さないこと、果皮が擦り切れないようにすることに気を付けながら、程々の力加減で満遍なく潰します。
⑤ アルコール発酵
市販の人工選抜酵母を使いませんが、自然に存在する野生酵母によって、ゆっくり発酵が進みます。発酵で生じる二酸化炭素の浮力で果皮や梗(果帽)が浮き上がってくるので、6時間毎に櫂棒を使って沈めます。
⑥ 発酵後マセラシオン
旺盛な発酵はやがて静まり、果房の浮き上がりは無くなりますが、そのまま長時間静置します。
種子や果皮からフェノール類が抽出されます。
⑥ ワイン液出し・プレス
まず大タンクの下のコックを開き、ワインとなった液を小タンクに流し落とします。(フリーランワイン)
次に、大タンクに残った果醪をタンク上からスコップですくい、滑り台を使ってバスケットプレスに落とし込みます。
バスケットプレスの圧諦板を手動で押し下げ果醪を圧搾します。(プレスワイン)
フリーランワインとプレスワインで小タンクを満たし、しばらく静置します。
⑦ オリ引き
タンクの底にオリが沈むので、このオリを取り除くために、オリを除いた上澄のワインを大タンクに流し込みます。
小タンクと大タンクをホースでつなぎ、小タンクを大タンクより高い位置に持ち上げ、サイフォンの原理で重力落下させます。
オリが取り除かれたワインを改めて大タンクから小タンクに流し落とします。
⑧ 熟成
小分けした小タンクを密閉し、静置します。
この時、秘密のおまじないをかけます。(フォールディングファネルを誘導するアース接続)
⑨ ビン詰め
・・・・まだこれから。
⑩ ビン熟成