1~2月 剪定/ギヨプサール
3月 補植・巻きひげ取り・こも外し
4月 <萌芽> 芽かき
5月 <開花> 誘引・除葉・摘房
6月 摘芯・副梢切り・虫取り
7月 <ヴェレゾン> 摘芯・副梢切り・虫取り・房掃除
8~9月 収穫
10~12月 排水路整備・土撒き・こも巻き
● ギヨプサール 根と新梢の間に大きな節目なし(良好な樹液循環)、新梢の本数確保、確実な長梢更新が特長です。
● 徐葉 強めに徐葉しています。房周りの除湿と日当たり確保、葉数の制限(栄養成長抑制)が目的です。
● 摘房 樹一本当たり、新梢7本、12房を基本としています。
● 草刈り 防湿、虫・獣避けのため、外周の土手を含め通年して下草は短く刈り込んでいます。ただし微生物等保持のため、土は剥き出しにしません。
● 農薬散布 無農薬が理想ですが、高温多雨多湿の岐阜では、カビに類する病原菌の伝染を防ぐことは非常に困難です。仕方なく、殺菌剤を使用しています。スピードスプレイヤーが無いので手撒きです。そのため的を外すことがなく使用量を少量に抑えることができます。
殺虫剤は使用していません。手で捕殺しています。
黒とう、晩腐、べと、灰カビ、うどんこ病等を対象に次の殺菌剤(耐性菌発生防止のため少量多品種)を使用しています。
・デランフロアブル/ジチアノン(ニトリル基による代謝系酵素のSH基阻害)
・パスポート顆粒水和剤/TPN(エネルギー代謝系の種々のSH基酵素阻害)
・オンリーワンフロアブル/デブコナゾール(脂質生合成経路中の脱メチル化阻害)
・ドーシャスフロアブル/TPN、シアゾファミド(エネルギー代謝系の種々のSH基酵素阻害、卵菌綱に対する呼吸阻害)
・オーソサイド水和剤/キャプタン(エネルギー代謝系の種々のSH基NH2基酵素阻害 )
・フロンサイドSC/フルアジナム(呼吸系における酸化的リン酸化の脱共役作用)
・ジマンダイセン水和剤/マンセブ(植物体上に付着して主として胞子発芽を強く抑制、SH酵素など多作用点を阻害)
・ライメイフロアブル/アミスルブロム(卵菌類のミトコンドリア内膜の電子伝達系複合体ⅢのQiサイトを阻害)
・ボルドー液/塩基性硫酸銅カルシウム(銅イオンによるチオール阻害)(JAS法で有機農法利用が可能)
用量、用法、注意点を厳守し、周囲へ飛散することがないよう、また地面への滴下が少なくなるよう、最低量を慎重に散布しています。