未だ販売用ワイン生産には至らず、納得できるワインができなければ恥ずかしい限りなのですが、前宣伝と備忘の為、こっそりホームページをオープンします。なお自作なので地味です。(2024/2月)
畑は2カ所。濃尾平野の北端、長良川流域の田園地帯と住宅地にあります。いずれも標高20m、日照時間は多めですが雨量も多く、決してブドウ生産の適地とはいえません。
ではなぜここでブドウを造るのか?それは、造り手が生まれ育った土地だから。
大多数のおいしいワインはワイン用のヨーロッパ品種ブドウからできています。日本で最も多く作られる赤ワイン用ヨーロッパ品種はメルローです。
残りの人生が少ない造り手は、個人的好みを優先する余裕も、実験する時間もなく、確率を優先して、メルロー一択です。
生物は化学物質を取り込み、代謝によって、様々な別の化合物を作ります。草木、小動物、昆虫、微生物、そしてブドウと酵母が作り継いだ化合物のスープがワインです。
収穫されたブドウはいつ死ぬのか、細胞はいつ壊れミトコンドリアはどこに行くのか、酵素はいつ解け、また折り畳まれるのか。造り手はいつも考え悩んでいます。